第一回 胸郭〜肩甲帯の触診・解剖学

2018年3月18日

講師:田平陽子先生

内容:

1.胸骨・肋骨・胸椎・肩甲骨・鎖骨それぞれの解剖学的特徴とその触診

2.胸部・呼吸運動に関わる頚部と体幹の解剖学的特徴とその触診

3.胸郭における層構造や破格について

 

胸郭〜肩甲帯の触診では水性マーカーを使用し、体表に実際に描きながらの講義でした。

実際に体表に触診しつつ描くことでイメージしやすく、臨床でも応用できる内容だと感じました。

また、触察時にイメージをすることで『スムースに診療が行えるようになった』との意見もありました。

触診出来ない場合はすぐに講師を呼び、目の前で説明を受ける事ができ、和気あいあいと和やかに講義が進みました。肩甲骨は臨床で触診していることも多いですが、肋骨・胸椎等の触診をじっくり行うことは少ないと思います。しかし、胸郭の治療介入を行う上では、実際に触診し、評価をしなければ変化したかがわかりません。そのため肋骨・胸椎の触診も重要だという事がわかりました。

 

第二回  胸郭からの治療介入

2018年4月8日

講師:古川丁巳

内容:

1.身体測定

2.なぜ呼吸をターゲットとするのか?

3.呼吸の仕組みと意味

4.呼吸の仕方(腹式・胸式)

5.身体の左右差

6.横隔膜の特性

7.胸郭、呼吸が身体に与える影響

8. 呼吸トレーニング

9. リセットトレーニング

10.修正法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の講師は当会代表の古川が務めせていただきました。
実技を中心とした講義内容で、肩甲帯・肋骨・骨盤帯までの評価、内臓の位置関係による呼吸筋との関連性、胸郭をニュートラルポジションに誘導するような自主トレーニングなど、実際に臨床で行う流れを盛り込んでの講義でした。参加していただいた受講生の方も笑顔がこぼれながら楽しんで学べたのではないかと思います。普段意識しない呼吸ですが1日に2万回行われる事もあり非常に重要なものだという事がわかりました。治療介入する上でも呼吸は無視できないものではないかと感じました。

臨床応用するには触診やメカニズムの理解など必要です。第一回の触診で学べていたことによりスムースに修正法やトレーニング方法の理解に入れたと感じます。

 

第三回 膝関節周囲の触診・解剖学

2018年6月3日

講師:田平陽子先生

内容:

1.膝関節周囲の骨・靭帯・筋・神経・血管のそれぞれの解剖学的特徴とその解剖

2.膝関節の内部構造と関節包の解剖学的特徴

3.日本人における腓腹筋のファベラが総腓骨神経に及ぼす影響

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講師の田平先生はファベラの研究を発表されており、膝関節周囲の解剖・触診についてとてもマニアックな講義内容でした。触診では、前回の肩甲帯の触診解剖学と同様に膝関節周囲に水性マーカーを用いて、体表に描きながら行いました。講義時にも受講生の方に触っていただきながら行いました。お互いに触診し合ったり、わからなければその場で聴いたりと質問し易い環境だったのではないかと感じました。また参考資料として実際の解剖標本の画像・動画があり、分かり易かったです。後半には田平先生がファベラに関する発表をしていることから、ファベラ大捜索大会が開かれました。これにはみなさん楽しそうに触診していたと感じています。やはり、臨床現場で必要なことは評価です。触診をする事はアプローチする箇所や効果判定を行う上で非常に重要な事であると感じました。

 

第四回 膝関節の評価と治療 〜Pain Scienceの臨床応用

2018年7月8日

講師:田中創 先生

内容:

1.膝関節の痛みの要因

痛みを惹起する多因子の理解(膝OA)、痛みを識別するためのスクリーニングツールの理解と活用、痛みによる運動制御の変化とその対応

2.膝関節の機能的検査

膝関節周囲を触診していく上でのポイントの理解と実践、健常膝関節とOA膝関節の運動学的相違、膝関節に対する機能的検査の実践(OKC/CKC)

3.運動制御

膝関節の問題を惹起する原因を抽出していく臨床推論の実践、全身と膝関節の動きの整合性(全身⇄膝関節相互の寄与率)を理解、問題点に対する治療とセルフマネジメントの実践

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の講義はデータを提示していただきながら、どこに問題があるのかスクリーニング方法などを学べました。また、痛みはどのように起こるのか、痛みのメカニズム、痛みの側面など、痛みに関する内容も盛りだくさんでした。

実際に受講者の方を田中先生に評価したいただき、実際の触診方法や評価方法など学べたのではないでしょうか?評価で抽出した部位にアプローチし、どのアプローチ部位の変化が大きいのかを探り、適切に治療していく事を学べ、臨床力アップにつながったと感じます。

 

第五回 腰部骨盤帯周囲の触診・解剖学

2018年8月26日

講師:田平陽子先生

内容:

1.腰部〜骨盤帯周囲の骨のそれぞれの解剖学的特徴とその触診

2.寛骨・仙骨・尾骨・腰椎・大腿骨近位端・恥骨結合

3.大殿筋・中殿筋・小殿筋・外旋筋群・大腰筋・起立筋群

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講師のサービスにより貴重なセミナーとなりました。

寛骨の触診から仙骨、腰椎と実際のイメージや形も含め講義していただきました。今回も体表に水性マーカーを用いて描きました。本を読んで触ることと実際に触診方法などの講義を聴くこととでは、内容の理解度が異なりました。腰部骨盤帯は身体の中心部位で、治療においても重要な部位だと感じています。そのため、この部位をイメージでき、実際に触診をできる事で治療効果が得やすくなるのではないかと感じました。

貴重な講義をありがとうございました。

 

第六回 Spinal Sagittal Balanceの捉え方〜加齢・病態に関わる代償機構の再考〜

2018年9月9日

講師:多々良大輔

内容:

1.腰痛診療における近年の流れ

2.SVA(sagittal vertical axis)と各種代償機構

3.立位・伸展動作歩行(+correct)

4.寛骨・大腿骨間のjoint congruity

5.寛骨・胸腰椎伸展mobility

6.Vector analysis

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の講義では、受講生に合わせた臨床に落とし込みやすい評価・治療法を紹介していただきました。また、一つ一つにエビデンスを示していただき、「理学療法の在り方」に関しても吸収できました。県外からの参加者も多数で、熱の入ったご講義をいただきました。

疼痛がある方に関して、その疼痛に再現性はあるのか把握しどのような代償機構を利用しているのかのリーズニングを行う事が重要だという事がわかりました。また、SVA値の変化によってQOLの変化、機能障害との相関関係を示していただきました。そして、SVA値の補正はどの代償機構を利用しているのかを評価・治療していき、適切な反応を見ていく重要性を理解できました。また、その内容を対象者に伝え、課題意識を持ってもらうことでSelf managementに繋げていくことが重要であると感じました。

 

 

第七回 前庭器の解剖学

2018年9月30日

講師:田平陽子

内容:

1.前庭器の総論(前庭器・耳の構造)

2.内耳の発生

3.骨迷路(前庭・骨半規管)

4.膜迷路(球形嚢・卵形嚢・膜半規管)

5.前庭器の脈管および神経

6.頭蓋における側頭骨の位置と表面の解剖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は前庭器の解剖について講義していただきました。毎回、田平先生には驚かされてばかりです。今回の講義ではなんと粘土を使用して、実際の前庭器をイメージして受講者に自作していただきました。皆さん黙々と作業され途中は静かになりましたが、講義は質問もあり、熱の入ったものになりました。

内耳の模型の提示など、実際にイメージがつきわかり易かったです。そして内耳神経の構造、位置関係、耳石器についてなどマニアックな内容で改めて構造を把握できました。次回の前庭リハビリテーションにつながる良い勉強会となりました。

 

 

第八回 前庭リハビリテーション

2018年10月21日

講師:松村将司

内容:

1.めまいの基礎(種類・神経系・神経経路・内耳の機能解剖)

2.red flags・脳神経検査・頚椎Security-test

3.検査における感度と特異度

4.前庭リハビリテーションの種類・目的(適応化・習慣化・代償)

5.めまいリハビリの基本7項目

6.良性発作性頭位めまい症の評価と治療の実践

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の講習も他県からの受講者多数でした。講師の先生もわざわざ遠い福岡まで足を運んでいただきありがとうございました。前庭リハビリテーションをわかりやすく、楽しんで学ぶことが出来ました。めまいには種類がありますが、その中でも前庭からくるめまいに関して主にご講義いただきました。講師の先生自らの体験をお話ししていただき、わかりやすい内容でした。検査として足踏み検査を行ったり、めまいリハビリ基本7項目など身体を動かしたりと楽しく講義を受けることができました。またBPPVにおける耳石の動きを表した映像など非常にわかりやすく、すぐに臨床につなげることができると感じました。